アジアの動向

 

アジア顧問委員会が始動

2015年、アジアにおけるFuture Earthに関する取り組みの推進に向けて、アジア顧問委員会が設立されました。今後、アジア委員会に発展し、Future Earthのアジアにおける実質的な意思決定・運営機関として、Future Earth計画の実行に向けた戦略や体制作りを牽引していきます。現在、地理的、分野的なバランスを考慮して選ばれた9名の委員によって構成されています。

南アジア地域オフィスが開設

2016年7月、南アジアでのFuture Earthの活動を支援する拠点が、インド南部の都市、バンガロールに設立されました(設置機関:インド理科大学院 Divecha 気候変動センター。南アジアにおいて、地域の状況を反映したFuture Earthの取り組みを推進する上で、重要な役割を果たすことが期待されます。南アジア地域協力連合(インド,パキスタン,バングラデシュ,スリランカ,ネパール,ブータン,モルディブ,アフガニスタン)の他、ミャンマーとインド洋の島しょ国数ヶ国を対象に活動します。

国内推進組織が発足

国単位でFuture Earthの活動を推進する組織が、アジアの各地で発足しています。これらの組織は、既存のコミュニティとも協力し、各国でFuture Earthへの認識を高め、社会のパートナーと研究コミュニティの連携を進めるなど、それぞれの地域でFuture Earthの取り組みを推進する要としての役割を果たします。フィリピンやニュージーランド、日本でも発足に向けた準備が進んでいます。

・中国:Chinese National Committee for Future Earth

・台北:Future Taipei

・韓国:Future Earth Korea

・インド:Future Earth National Committee for India

・オーストラリア:Future Earth Australia

・日本:フューチャー・アース日本委員会 (ニュースリリース)

アジアのFuture Earthプログラム

Sustainability Initiative in the Marginal Seas of South and East Asia(SIMSEA)

SIMSEAは、南・東アジアの縁辺海の安定化に向けて、政策立案や社会に役立つ知の創出をめざす、自然科学・生態学・ 社会科学諸分野の研究者からなる国際組織です。フィリピン大学海洋科学研究所を拠点に、2016 年からFuture Earth の地域プログラムとして活動を始め、日本からは、海洋研究開発機構(JAMSTEC) が連携機関として参加しています。SIMSEAは、「レジリアントな海洋と国々」というビジョンに向けて、次のような分野に焦点を当て、研究活動に取り組みます。

  • 持続可能な漁業
  • 海洋の生物多様性保護
  • 気候変動への適応
  • ブルーエコノミー
  • 海洋へのリテラシー
  • 健全な海洋と人類
  • 適切なガバナンス

Monsoon Asia Integrated Research for Sustainability – Future Earth (MAIRS-FE)

MAIRS-FE は、モンスーンアジアに焦点を置いたFuture Earth のプログラムです。過去10年にわたるMAIRS (Monsoon Asia Integrated Regional Study) としての活動を活かし、また持続可能性研究の進展を反映し、次のような初期目標を掲げ、新たにMAIRS-FEとして研究を行います。

  • 気候に関連した自然災害へのレジリアンス
  • モンスーンアジアにおける人間の健康
  • 水・エネルギー・食料のネクサス(連関)

MAIRS-FE は、特有の気候・地理的特徴を持つモンスーンアジアにおいて、多様な文化的背景を持つ社会と連携しながら、地球環境変化に関する分野横断的な研究を進めていきます。 国際事務局は北京大学、地域事務局はFuture Earth南アジア地域オフィスのあるインド理科大学院 Divecha 気候変動センターが運営します。